フリーラジカル人間の肌は細胞で出来ており、さらに細かく言うと〝原子〟によって出来ています。正常に機能している原子は特定の数の〝分子〟をもっており、それによって活動することができますが、紫外線の化学反応によって起こるのが〝分子〟を十分に持たない原子の発生です。
そのような原子を〝フリーラジカル〟と呼び、分子が足りない原子の集合によって起こるのが細胞の〝酸化〟です。細胞は酸化することによって十分に機能しなくなり、一部は死滅してしまいます。死滅した細胞は代謝によって排出され、新しい細胞によって補われますが、代謝が十分におこなわれないと細胞が入れ替わらないままの状態になってしまい、シワやたるみ、シミや色素沈着の原因になるというわけです。

具体的にシワやたるみができるメカニズムとは、真皮層のコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が、このフリーラジカルによって分断されてしまい、表皮への栄養分の受け渡しが弱まり、表皮突起の凸凹がなくなってしまう=ハリや弾力が失われる という流れになります。

レチノールの効果

レチノール、肌細胞に対して新陳代謝を促進する働きがあります。新陳代謝とは古い細胞を排出し、新しい細胞を生成するという働きで、これによって得られる効果は次のようなものです。

➀シワ・たるみの改善に

しわたるみ肌のシワやたるみの原因となっているのがコラーゲンやエラスチンといった美容成分としての役割を果たすたんぱく質の欠如です。
レチノールは肌から吸収され肌の深部にある繊維芽細胞を刺激し、それらのたんぱく質の生成を促進するため、コラーゲン・エラスチンなどの肌細胞をふやすことによってシワ・たるみを改善します。

②シミ・色素沈着・ニキビあとを消す

シミや色素沈着の原因となっているのがメラニンです。メラニンは紫外線による肌細胞の酸化から細胞を守るために生成される色素成分で、通常は肌の代謝が十分に行われることによって垢となって排出されますが、代謝が十分でなく細胞が入れ替わらない場合はシミやくすみとなって肌に残ってしまう場合があります。
レチノールには、肌の代謝を促進する効果があり、これによって色素沈着した細胞を排出し、新しい細胞によって補う機能が高まることから、シミや色素沈着、にきびあとを消すのにも効果があると考えられます。

③ピーリング効果

レチノールにはピーリング効果があり、肌に塗付することで肌の角質をうすくする効果があり、それによって肌にハリをもたせる効果が期待できます。
また、古い角質によって毛穴に皮脂が詰まっている場合や、それによってニキビなどを起こしている場合もレチノールのピーリング効果によって改善することができるとされています。